【詩】黒猫ミャー子

 

黒猫ミャー子

 

黒猫ミャー子は

町一番の

のんきな猫

 

寝ぼけた顔で

港に寝そべ

朝日を浴びて

大あくび

 

黒猫ミャー子は

町一番の

冷たい猫

 

大好物の

煮干しをあげても

お礼も言わずに

そっぽ向く

 

黒猫ミャー子は

町一番の

速い猫

 

細い裏道

追いかけっこは

子ども相手に

負け知らず

 

黒猫ミャー子は

町一番の

孤独な猫

 

家もない

家族もいない

夕焼け眺める

屋根の上

一人さみしく

「ミャー」と鳴く

 

黒猫ミャー子は

町一番の

愛され猫

 

町のみんなも

ミャー子も互いに

ほんとは大好き

幸せだ

 

黒猫ミャー子は

町一番の

幸せ者だミャ

 

ミャー!

                2024年3月17日